ショボい毎日

ショボい人のショボい毎日がここにあります。

ブラザーのポエム3

※このブログは2018年10月頃の出来事の記録です。

 

ひょんな事から近所の野良猫たちを捕獲して避妊手術する事になった話、その3。

 

前回のブログはこちら。

shobon.hatenablog.jp

 
ミッションの内容としては、子猫3匹、母猫1匹の計4匹を、捕獲して手術して元の場所に戻す、という事だ。
NPO団体の方に聞いたのだけど、こうやって野良猫がこれ以上増えないようにする事をTrap(罠)、Neuter(避妊)、Return(返す)で「TNR」と言うらしい)

 

近所の餌やり婆さんは毎晩子猫ブラザーズに餌をあげているので、夜21時にお婆さん宅に伺う約束をして向かう事に。

お婆さん家に着くと、お腹をすかせたブラザーたちが餌をもらうために集まってスタンバイしていた。
インターホンを鳴らすと、お婆さんが出てきてくれた。

 

「こんばんは、よろしくお願いします。」と挨拶をし、いざ初捕獲へ。
さてうまく捕獲できるだろうか・・・


いつもあげている餌を捕獲器にセットし、待つ事・・・ほんの数秒。

「ガチャン!」

めちゃくちゃあっさり、捕獲成功。


一番身体が大きく、一番気性が荒い黒猫ブラザーが我先にと入ってくれた。


いつも僕の靴を引っかいたり噛みついたりしてくる暴れん坊、通称「輩(やから)」だ。
↓この悪ガキちゃんね。

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『まずはこの子から手術しますね』とお婆さんに伝え、自宅に連れて帰った。


捕獲直後は暴れたけれど、すぐに大人しくなった。
捕獲器の中にご飯とお水をセットして、朝を待つ事に。
とりあえず朝まで玄関先に居てもらう事にした。

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狭いところに閉じ込めてごめんね。

 

捕獲されて放心状態の輩君。

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あんなに攻撃的な性格だったのに実はけっこう甘えん坊だったのか、夜中もずーっと鳴き続けて僕はほぼ眠れず・・・orz
猫ちゃんの夜鳴きってこんなにキツいのね・・・こういうのは一緒に住んでみないと分からないね。


翌朝一番で動物病院へ連れて行った。

 


 

さらに次の日の朝、動物病院で手術が終わった輩君を引き取った。

性別は男の子だった。


獣医さん曰く「猫は時間帯によって縄張りの場所が変わるので、捕獲した時と同じ時間帯に放してね。」との事なので、夜に元の場所に戻す事にした。


タマを取られて放心状態の輩くん。

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耳の切れ込みは手術が済んだ目印だ。
(右耳がオス、左耳がメスだそうです)
この目印を付ける事で、この子が再度捕獲されて手術されるのを防ぐ効果があるらしい。


そして仕事を終えて夜、餌やり婆さんの家に伺い、元の場所に戻した。
キャリーバッグから飛び出して、元気に走り去って行った。


たった一晩しか一緒にいなかったけど、放す時はなんだか寂しかった。。。

元気で生きてね。


まだまだ先は長い。一度帰って後日つぎの子を捕獲しよう。

 


 

それから数日間の休息を挟み、再度餌やり婆さん宅に電話。
その日の夜に、またお婆さんのお宅に伺った。


今回はお婆さんと、若い娘さんが出迎えてくれた。
お婆さんのお孫さんらしい。
(お孫さんがとてもかわいくてビックリ! まぁ僕はオッサンだしその子は二十歳くらいかな、僕とは親子ぐらい年齢が離れてそうだから何も無いけどね。)

 


気を取り直して前回同様、捕獲器に餌をセットすると・・・

ほんの数秒で、再びガチャン!

入ってくれたのは、鼻ヒゲ模様がお茶目な通称「男爵」だった。
(由来は髭男爵から)

「じゃあ次はこの子をやりますね」
とお婆さんとお孫さんに伝え、自宅へ。

捕獲されて何が起きたか分からず呆然とする男爵君。

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かわいい。


この子は輩とはうって変わって、全く動かないし鳴きもしない。
頭が良いのだろうか、無駄な体力を温存してるかのように過ごしていた・・・
夜鳴きも全く無くてこっちとしては助かったよ。
猫それぞれ、性格がこんなにも違うんだね。


歯ブラシにちゅーるを塗って差し出すと、一心不乱にペロペロ。食欲はあるようだ。

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翌日、朝イチで動物病院へ連れて行った。


そして翌朝、再び病院へ行って手術が終わった男爵君をお迎え。

これまた男の子だった。


タマタマを取られて、これまた放心状態の男爵ちゃん。

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耳の切れ込みが手術の証である。

そして夜、お婆さん家の庭に連れて行き、放したのでした。
兄弟と力を合わせて元気に生きるんだよ、男爵。

 


あとは末っ子体質で1番鳴き声がうるさい最後のブラザーと、いつ出会えるか分からない神出鬼没の母猫か・・・
道のりは長い・・・('A`;)


ここまでは驚くほど順調に進んだので、きっとこの後もうまくいく。
そう思っていたのだけれど、そうもいかないのであった・・・orz

 

 

つづく。