ショボい毎日

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ブラザーのポエム6

※このブログは2018年11月頃の出来事の記録です。

ひょんな事から近所の野良猫たちを捕獲して避妊手術する事になった話、その6。

 

前回のブログはこちら。
shobon.hatenablog.jp

 

近所の野良猫ファミリー、子猫3匹・母猫1匹のうち、子猫3匹の捕獲・手術が終わり、あとは母猫1匹を残すのみ、になったところでした。

 

猫は子猫を産んだ後がんばって子猫を育てますが、半年ほどで子離れするそうです。

この母猫さんも例外でなく、春にブラザー達を産んで半年ほど経ったのでちょうど親離れ・子離れしてる時期。

子猫の兄弟たちとはもう別行動をしているので、いつどこに出現するか分からないという難しい状況…orz

 

とりあえずいつもの縄張り(餌やりお婆さんの家の横の道)に行けば週に1回は遭遇できる…といった体感だったので、気長に縄張りに通うしかないかと思ってました。

 


 

1日目、仕事が終わって帰りに縄張りの様子を見て回ったけれど母猫には会えず・・・
この日は居ないかな?という事で、諦めて帰宅。

 

2日目、同じく仕事が終わって帰りに縄張りに行くと・・・


なんと、母猫がいた!!!


ブラザーたちとは違って、クークー言いながら餌をねだってくる仕草…間違いない。

 

『ちょっとここに居てね』
と母猫に声を掛け、慌てて自宅へダッシュ

すぐに捕獲器を取り出し、キャットフード開封してセットして、抱えて走って現場に戻る。

・・・すると

 

母猫が居なくなっていたorz
もうちょっとだったのに・・・

 

『ああ、逃げられた・・・』 

 

しばらく呆然としたけれど、あきらめきれずに周囲を探してみる事に。

歩いてみると、いつもサビトラちゃんがいる所に若い女の子が居て、僕を見るなり話しかけて来た。
「あ、猫の方ですね」
と。

なんか見た事があると思った、この子は餌やりお婆さんのお孫さんだ。
母猫を見なかったですか?と聞いてみたけれど、見ていないとのこと。
その後、お孫さんと少し話をした。

 

どうやら餌やりお婆さんは、ブラザーの男爵に玄関先で足に絡みつかれて転倒して骨折してしまったとのこと・・・
なるほど・・・お婆さんの旦那さんが「猫の事はもういいです」と言ってたのは、そういう理由があったからか。もう猫の件と関わりたくなかったんだろうね。
少し猫について話をして、お婆さんにお大事にとお伝えくださいと話して別れた。

 

僕は母猫の捕獲は一旦諦めて帰宅する事にした。

 

家に帰宅し、食事をとったりお風呂に入ったりして時間はすでに0時を回っていた。

 

先ほど持ち出した捕獲器の中にはキャットフード(チュールみたいなやつ)がセットされている。それ片付けて寝ようと思ったのだけれど、せっかくセットしたキャットフードをそのまま捨てるのがなんとなく勿体ない・・・

『もう一度だけ、もう一度だけ見に行って、母猫が居なかったら諦めよう。』

そう思って捕獲器を抱え、パジャマの上からジャケットとジーパンを着て縄張りに行ってみた。
すると・・・

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いた。

 

お腹は減っているようだ。

そっと捕獲器をセットし、餌のにおいでおびき寄せる。

捕獲器の近づく母親、さすがに成猫だけあって頭が良いのか捕獲器の入り口で入ろうとしたり出たりを繰り返す・・・


焦らずしばらく待っていると

「ガシャン!!!」


捕獲できた。
子猫よりは体が一回り大きいので、直後はドッタンバッタン暴れて捕獲器が壊れないか心配したけどすぐに落ち着いた。

 

『これで全て終わった』
そう思い、夜道で一人空に向かってガッツポーズをした。


捕獲した母猫と一緒に帰宅。

 

なんとなくこれから何が起きるかを悟ったかのような表情の母猫。

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かわいい。窮屈だろうけどしばらく我慢してね。


翌朝動物病院に連れて行くことにした。

 

成猫だからか、頭が良いみたいで夜鳴きもせず暴れもせず、じっと大人しく夜を過ごしてくれた。
おかげでこの夜は僕もぐっすり眠れたのでした。

 

つづく。

(※次回が最終回となります。)