ショボい毎日

ショボい人のショボい毎日がここにあります。

ブラザーのポエム2

2018年晩夏、近所で保護した子猫の月さんが2日後に亡くなり、
その母兄弟猫たちをなんとかすべく、NPO団体さんに相談をする事に。

 

前回のブログはこちら。

shobon.hatenablog.jp

 

そんなわけで、保護猫関連の活動をされているNPO団体さんの相談会とやらに向かったのでした。

 

コミュ障なのでそういう場に行くのはなかなか敷居が高かったのだけど、もし無下に対応されても「お邪魔しましたー」って帰ればいいや、という気持ちで無理やり歩を進め、会場に到着。
駐輪場に自転車を停め、管理者のオッサンに駐輪代を払い、いざ会場へ。

 

NPO団体の担当の方のところへ行き、
『近所に野良猫がいまして、春に生まれたみたいなんです』と事情を話し、ブラザー達の写真を見せたところ・・・

 

 

「あーこの大きさならもう妊娠できますね」

 

「一刻も早く避妊手術をしないといけませんね」

 

「お金はいくら出せます?いくらかかるか分かってます?」

 

「近所の方と協力して避妊手術して下さい。どなたがリーダーシップを取って行動されますか?あなたですか?」

 

「捕獲器が必要ならお貸ししますけど?交通費はいただきますが」

 

と矢継ぎ早に言われ、圧倒される。

 

「え、えーと、餌をあげているお婆さんと相談して、捕獲してみようと思います。」

と答えて、そそくさと退散。

終了。チーン…orz

 

まぁ、そりゃそうだよね…
野良猫なんか巷にはいっぱいいるんだし、わざわざ保護して里親探しなんかしてくれるはずもないわなぁ・・・


そんなこんなで打ちひしがれて駐輪場で自転車を出してると管理者のオッサンから
「あれ、もう帰るの?まだ若いんだから夜中まで遊んでいけよ!」
とか余計な事言われるし、なんだか散々な1日だった。

 


うーんどうしよう、こうなると結局僕にできる事と言えば、猫たちがこれ以上増えないように、捕獲して手術して元の場所に戻す、という事だけだ。

しかし自分で全部やるとなるとなかなか骨が折れる。。。

 

とりあえずお婆さんにもう一度会えたら考えてみるか、今日の結果も伝えたいし。

 


 

どうしようかなぁ…と考えながら数日が経ち、満月の夜。

(月さんが亡くなって、もう二ヶ月か~)
などと考えながら仕事から帰っていると、例のお婆さんにまたまた偶然遭遇。


「こんばんは」と話しかけた。

NPO団体さんに相談したものの、自分たちでなんとかしなければならないと言われた旨をお伝えし、
『僕の方でこの子たちの捕獲と避妊手術、やってしまおうと思うんですけどいいですか?』と聞くと
「どうかお願いします、近所の人たちも喜ぶと思います」と言われたので、覚悟を決めた。


月さんを救えなかった時から責任を感じていたし、こうなったらきっちり最後までけじめをつけよう!

お婆さんは餌をあげてくれていて猫たちが心を許しているため、捕獲するにあたって協力してくれると心強い。連携が取りやすいようにお婆さんと連絡先を交換し、その日は別れた。


翌朝、飛び込みで手術してもらえるか確認も含め、近所の動物病院へ行き根回し。
近所の野良猫を保護して避妊手術をしようと思ってる旨を伝えた。

この動物病院は月さんを最初に診てくれた所で先生とは面識があり、事情もすぐに把握して快諾してくれた。

動物病院の待合室に猫の捕獲器が数段に重ねられ置かれていたのが目に入った。
先生曰く、この日は朝から既に6匹もの野良猫がこの動物病院に連れ込まれ、避妊手術をしたらしい。
2匹が板橋から、4匹が池袋からだそうで、この近辺は本当に野良猫が多い。
自分と同じように活動している人がいるんだなと思うと、少し心強くなった。

 

動物病院を後にし、その足で区の保健所へ。
野良猫の避妊手術には区から助成金が出るので、申請用紙を貰いに行った。

「犬」

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その後会社へ行って仕事。

慌ただしく1日が終わった。。。

 


 

NPO団体さんに相談した時「捕獲器がいるならお貸ししますけど」と言ってはくれたものの、捕獲対象が4匹ともなると借りてもいつ返却できるか分からないし、もし壊してしまってもいけないので自分で用意する事にした。

Amazonでポチ。

 

翌日には届いた。とりあえず組み立ててみる。

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「捕獲器はそのままだと捕獲したとき猫が外に出ようとして暴れて危ないので、周囲を囲って外が見えないようにして下さい」
と動物病院の先生がアドバイスしてくださったので、とりあえず即席で段ボールを切り貼りして捕獲器カバーを作成。

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これで一通り準備ができた。翌日の夜に実行しようと決意。


翌日になり『実行する前に例のお婆さんにこれから捕獲する旨の電話をかけた方が良さそうだな』と思ったので、電話をする事に。

よそのお家に電話かけるなんて、小学生のとき友達の家に遊びに行く前に「●●くんいますか~?」って電話したとき以来である(笑

 

緊張しつつ電話をかけるとお婆さんが出てくれたので
「今夜捕獲しようと思います。餌をあげる時間になって猫たちが集まってくる頃にお伺いします」と伝えた。

 

 

夜になり、猫たちがちゃんと居るかなと確認しに行った。
だいぶ僕にも慣れてきて「横たわる裸婦」のようなセクシーポーズで誘惑してくる
チョビヒゲ模様のブラザー。通称「男爵」

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 ここからブラザーたちとの長い戦いが始まるのであった。。。

 

 

つづく。